金色の薬を持った妖
作者の、とてもよく出来ていて尚且つ全貌が何処にも見えない、そんな文章に誘われて読み進める。 そんな感覚で、全てを読み終えてしまえるような一冊です。 予想していた事柄は全て裏切られ、予想もしない結末が見事に綺麗に収まる そうして、読み終えた後、振り返って何処か悲しくなる。「悪魔」と「詐欺師」 タイトルに込められた意味を悟ったとき、言い知れない切なさが襲いました。 全ての謎が明かされるわけではない。ミステリーというよりは、ファンタジーに近い小説です。
愛すべきキャラクターたち
作者に踊らされているような感覚を持ちながらも面白いものは面白い!主人公も妖怪だし、悪魔や精霊が出てはくるためか、事件の解決方法は変わってはいるが、 事件そのものは人間が起こしているわけだし(悪魔が多量に絡んできたりはするけれど) 妖怪・悪魔を抜きにしても成り立つので、やはりミステリーだともいえる。 キャラクター性が強かろうが面白いのだから。 ま、いいか。 薬屋探偵妖怪綺談の3作目です。 機会があれば1作目から読んで見てくださいまし。
信頼と裏切り
自分が憧れ、信頼している人物に裏切られているかもしれない。 そう思ったとき、人はどうするだろうか。 苦悩しつつも離れるだろうか。 自らの力で潔白を導き出そうとするだろうか。 今回は短編集が幾つか紹介されているかのような進み具合だが、これらは全て、根底で繋がっていた。というものである。 中でも、信頼する座木が過去に起こしたのかもしれない事件に苦悩し、自ら行動して真実を捜し求めるリベザルの姿には打たれるものがあった。 同時に、彼の初の推理も見所の一つである。 今まで謎であった「情報屋」シャドウの正体も明らかになる、ファンなら読み逃せない1冊といえよう。
講談社
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